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これを読んでくださっている皆様。これからよろしくお願いいたします。
この度 “もあダむ” 旗揚げ公演『バター、トースト、ジャム』の演出助手を務めさせていただきます、稲葉捺月(いなば なつき)と申します。

稽古場日誌、ということで、ここでは役者さん、制作陣の皆さんと初めてお会いした「顔合わせ」のお話をさせていただきたいのですが……
結論から言うと、とってもとっっても緊張しました。

私個人の話になってしまうのですが、実は私は、極度の人見知りで。それに加えて、今回は年上の方しかいない現場。
さらには優秀な制作陣と、オーディションで選ばれたすごい役者さん達。緊張しない要素がありません。

当日は、役者さんたちより少し早めに制作陣が集合しまして、まずここで緊張。
幾度目かましての阿久津京介さん。そのオーラにここでも緊張。
優秀そうな、同じ演出助手の鄭怜美ちゃんと初めてお会いして、「仲良くなれるかな、上手く話せるといいな」と、ここでもまた緊張。
と、こんな具合です。……心配です。

こんな調子では演出助手の仕事をこなすことができない、構えてかからないとオーラで圧倒されてしまうと思い、自分の気持ちを固めに固めて、これから会場に来る役者さんたちを待ちました。
ですが。
私の緊張とは裏腹に、役者さん同士は集合した瞬間からなんだか拍子抜けするほど柔らかい空気で。
……私の緊張はなんだったのだろう。
それはともかく、素敵な方々が勢揃いでとっても楽しみです。

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さて。ここからが本題の顔合わせ。
まずは自己紹介です。
それぞれの方の自己紹介の後で、阿久津さんからは他己紹介がありました。

その内容を、ざっくりですがひとりひとり紹介させてください。

[タロウ役 卯ノ原圭吾(うのはらけいご)さん]
卯ノ原さんは5年ぶりの舞台出演とのことで、舞台に立っている卯ノ原さんを直接見ることができることも5年ぶり。阿久津さんからは「期待している」と、慣れ親しんだ仲だからこそ言える一言がありました。

[ケンジ役 越前屋由隆さん]
阿久津さん曰く、存在感がある方で、1番観客に見られる役になり得るそう。
私としても、越前屋さんのお芝居を初めて拝見した時、「きっとどんな役でも目立つ存在に変えてくれる方で、だから今回演じるケンジも、越前屋さんが演じたら、すごく深みのあるキャラクターになるだろうな」という感触を受けました。

[シオリ役 東宮綾音さん]
阿久津さんからは「初めて東宮さんを見た時にシオリ役はこの子だって思った」と力強い一言。
心地よい声とモデルさんのような容姿を持っている方で、舞台上ではどのように輝くのか、今からとても楽しみです。

[コウキ役 大岩世奈さん]
「彼はセンスの塊」とのことで、ある意味今回の公演は大岩さんをどう「調理」するかにかかっているそう。
阿久津さん曰く、脚本の読み方が面白く、大岩さんの持っている「素材の良さ」を活かせるような演出がしたいとのこと。

[サヤカ役 関口蒼さん]
「今回の脚本の中でも、サヤカは少し特殊な役。語弊を恐れずに言うと、どんな子でもできるキャラクターとして書いた。しかし、その中でも関口さんが演じたサヤカが1番しっくりきた。」とのこと。
これからどんな色がついていくのか、楽しみなキャラクター。

[マミ役 朝倉真琴さん]
独特な存在感があり、阿久津さんが惚れた役者さんの1人。
マミが話すとマミの空気感になり、とあるシーンでは本当にそこに存在する2人の会話を立ち聞きしてしまっているのでは、と錯覚するほどでした。

[ナオ役 春山椋さん]
「今回の脚本はナオのために書いたと言っても過言ではない」と阿久津さんから。
透明感があり、少女のような儚さを持った役者さんで、春山さんが俯いただけで何を考えているんだろうと想像が働いてしまう、不思議な存在感がありました。

そして最後に、阿久津さんから全体に向けてメッセージ。
「今回の脚本を演じるにあたって、皆さんに1番意識して欲しいのは『役として幸せになること』です。」
幸せになること。難しいことですね。なりたくてもなれない人、なりたいのかすらわからない人。
この世にはきっと、幸せについての考え方がたくさんあります。
それを考えて、役として生きてほしい。阿久津さんの言葉は、私にはそう聞こえました。

顔合わせでは自己紹介の後、初めて脚本を読み合わせました。相手役がいての読みは初めてにも関わらず、聞いていて心地よい瞬間が何度もあり、もうすでに作品が素敵なものになる予感がしました。

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“本当にその場に実在する人たちの会話を覗き見してる“
それくらいリアリティ溢れる脚本の上で、役者たちが役として生きる。
それを通して、普段私たちが生きる上で考える、ごちゃごちゃとした事柄が見えたり見えなかったり……。

私は、この作品を、「不器用」な人に特に観にきていただきたいです。
それは、『日々、他の人とコミュニケーションをとる時』のような些細な「不器用」だったり、『生きること全般』みたいなスケールの大きい「不器用」だったり。「不器用」が故に、言えなかったことがある人、上手くいかなかったことがある人。きっといると思います。
かく言う私も、とっても「不器用」です。手先は器用なんですが……。
生きること、人と関わること、全てにおいて。だからこそ刺さる。劇中、常に心が動く。
「あんなことあったな」とか、ご自身の過去を思い出しながら見ていただくのも良いかもしれないです。

ぜひ、これから期待して待っていてください。
「必ずいいものができる」そう強く思った顔合わせでした。

(演出助手:稲葉捺月)

はじめまして、

鄭玲美です。
ちょんれみって読みます。

この度、″もあダむ″ 旗揚げ公演、
『バター、トースト、ジャム』に演出助手で
携わらせていただくことになりました。

とはいっても、演出の助手なんて
そんな大それたことは多分できないので、

阿久津さんや、キャストのみなさん、
そして公演を観てくださった方々にとって
御守りのような存在になれるよう、
お手伝いしていけたらいいなと想います。

この、「稽古場日誌」というのは、
同じく演出助手の稲葉捺月ちゃんと2人で、
稽古場でのできごとをお届けしちゃうね、

というやつです。

ぜひ、気にかけてもらえたら嬉しいです。

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6/18(日)[ 鄭玲美 ]

顔合わせ・脚本読み合わせ

◇自己紹介
◇制作事項共有
◇本読み
◇ディスカッション

みなさんはじめまして
どうぞこれからよろしくお願いします

こと、顔合わせの日でした。

これは個人的な話ですが、
製作陣を含めた今回の座組の半分以上が
それなりに知り合いで、
集まってくるみんなを迎え入れながら
「なんかへんな感じだなあ」、と
ひとりで考えたりしていたのですが、

きっとそれは自分だけじゃなくて、
だれかが誰かにとって、みんな少しずつ
そうだったんだろうなと思います。

でも、だからといって
身内のノリになるようなことはなくて、
けっこうかっちりとした感じで
制作事項やスケジュールの共有が進んで、
大本命、本読みの時間になりました。

自分が役者として入っていたら
必ずあらかじめ読んでからこの日を迎えるのだけど、
今回は「演出助手」なので、
あえて我慢して、満を持してのご対面。

だって、みんなの声で
この物語を知りたかったんだもの。

はじめて脚本をひらいて作品に飛び込む、
芝居をしていて一番わくわくする瞬間。

肝心の物語については、、、
「お楽しみに!!!」です、勿論。

そのあとは、
作品について各々の感想を発表したり、
大まかなディスカッションをして、終。

帰り道、電車に揺られながら、

ははん、って想いました。
「ああ、これはおもしろくなれるな」って。

今日、出会って立ち上がった物語が
ここからどう馴染んで絡まっていくのか、
稽古がすごくたのしみです。

というわけで、

″もあダむ″ 旗揚げ公演
『バター、トースト、ジャム』始動です。

どうか、この新しい門出を
一緒にお気にとめていただけたら幸いです。

これから何卒よろしくお願いします!

(演出助手 :鄭玲美 )

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