
【プロフィール】
生年月日:1996年7月8日
出身地:香川県
身長:164cm
特技:ギター演奏(レフティにしたのが最大の失敗で後悔)、車の車庫入れ(難易度が高ければ高いほど燃えちゃうよね)
趣味:読書(ミステリーとかエッセイばかり読んでいる)、ドライブ(行きたいところは別にないから誰か運転手で誘って)、動画編集(どこに出すでもない動画を作ってる)
【略歴】
中学時代、人権劇を通じて演劇と出会う。
香川県立高松工芸高等学校 演劇部で俳優としての一歩を踏み出し、
株式劇団マエカブ、四国学院大学〈身体表現と舞台芸術メジャー〉を経て、2021年に上京。
史実を題材にしたシリアスな作品から、軽妙なコメディまで幅広く出演。
劇団チョコレートケーキ、タテヨコ企画、サルメカンパニー、ムシラセ、やみ・あがりシアターなど多彩なカンパニーの舞台に参加し、独自の存在感を放ち続けている。
Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ
中学生の頃、人権劇に出演したこと。
当時いじめが深刻化していた母校でなんとか防止できないかと試行錯誤して、たどり着いた先は学校としてもはじめての人権劇で。 いじめがなくなったわけではないけど、終演後加害者グループのひとりから「今までごめん。すごくよかった」と言われたことが大きなきっかけでした。
演劇は何かを伝えたり考えてもらえる手段なのだと発見したので。
いじめ被害者のひとりである僕としては、「影響を与えることができる自分」という希望を垣間見た瞬間でした。
Q2.影響を受けたもの、自分をカタチ作ったもの
やっぱりいじめの経験かなあ。
暗い印象を与えちゃうけど、僕個人としては終わっていることだし興味もない、むしろ今に役立ってるから気にしないで欲しいという前提で。 Q1でも答えたけど、まず演劇と出会えて惹かれたのはいじめがあったからで。
それと、人間を見る目を鍛えられたかな。この人は信じても大丈夫かどうかって。今でも割とこれは外さない。人とその場の空気を読むことは立場の弱い人間にとって生き抜くための必須スキルだったの。
あとは、加害者が今どこにいて何をしているのかを足音とか声との距離とか(目が合うと面倒な絡みが発生するから)注意深く観察してたから空間把握能力も鍛えられた。
怪我の功名と思えることは相手の立場に立って話すことができるようになったことかな。嫌な言葉は一通り受けてきたから。
全部俳優としての能力に活きている。まぁほとんど後遺症のようなものだけど。(笑)

Q3.私の好きなこと・もの(なんでもOK)
最近気づいたのだけど、何かを計画したり作ることがすごい好きみたいです。
先日7月に出演した作品の販促企画でXのスペース企画をやらせていただいたんですけど、考えているだけでワクワクしてこれもしたいなあれもしたいなって。
じゃあ実現させるためには何が必要なのか。相手にどんな利益を渡せるか。 主宰や事務所、出演いただいた方に連絡をしたり。
今では、今後谷口をどうプロデュースしていくと楽しいかを考えてワクワクしています。
Q4.あなたにとってお芝居とは
どの場面でも概念としては、「物事を伝えたり考えてもらう手段」だと思う。
演劇だと史実や社会問題、日常の楽しさを。 日常では…なんだろう。大人のふるまいをしなきゃいけないとかこの一線を越えちゃいけないよ、って示唆する意味であえて怒ってみせることもあると思う。
現代社会で純粋に自分を100%出せることなんてないから、社会や場面に合わせた服を着る感覚で日常に溶け込むものでもあるのかな。
Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象
差別と区別の境界線が明確で素敵な作品だなと感じました。京介さんの中でルールなのか哲学なのか分からないけど、そういうものがあってそれが色濃く脚本に抽出されている作品だと思います。
総勢16名の登場人(虫)物がいるのだけど、それぞれが魅力的かつ役割がハッキリしている。それなのに、それぞれ余白もあって演じる側に委ねてくれているラブレターのような脚本。

Q6.最後に、観てくださる方に向けて自由にメッセージ
あくまで谷口的には、この物語を彩っているのは「愛」なんだと思います。
種族が異なる虫たちの共生、助け合い。京介さんが示す「生命」というテーマだからこそ必要不可欠なんだと思う。言葉としては出てこないけど。
今作は友人や恋人、家族。誰かに対して思いやりを持っている人なら楽しめるんじゃないかと思ってます。何も難しいことは出てきません。「愛」って意外と単純なのです。
でも、受け取り手によって色が変わります。 大人と子供だと別の作品を観たかのような違いがあるかもしれません。 終演後誰かと話したくなるような、あたたかい作品にできるよう全身全霊で挑みたいと思います。
作・演出 阿久津京介よりコメント
谷口継夏くん。
継夏くんとは、今回の オーディション で初めて出会いました。
実はぼく自身、継夏くんの出演している舞台を客席から何度も観たことがあったため、今回応募してきてくれて、ご一緒することができて、とても嬉しいです。
劇団チョコレートケーキをはじめ、 名だたる劇団への出演経験 がある継夏くん。それぞれ毛並みの違う様々な劇団に出ているだけあって、その 引き出しの多さ はピカイチです。
谷口継夏という俳優 最大の魅力 は、その「感性」にあるとぼくは思います。
感性。
何かを見たり聞いたりした時に、深く心に感じ取ることや、感覚的に物事に対して感じていること。
センス 、とも言い換えられるかもしれません。
プロフィールにも書いてくれていますが、 独特の存在感 を放ち、どこにいてもつい目で追ってしまう、不思議な魅力を纏っています。
誤解を恐れずにいえば、継夏くんの持っている感性は、 少し人と違う ことが多くて。
だからこそぼくは、継夏くんと話すのが楽しくて仕方ありません。
また、ひとえに「違う」と言っても、それは決して、ネガティブな意味ではありません。
むしろ、「俳優」という生き物にとっては、 違うということが強烈な武器 になり得るからです。
俳優をやっていると、
「あなたの個性はなんですか?」
なんてことを聞かれたりする場面が多々あります。ぼくも演出をしているときによく聞きます。
俳優が演じるうえで、その役に 俳優自身の個性 が乗っていないとすごく勿体ないんです。
でないと、 その人が演じる意味 がなくなってしまう。
演じてもらうなら、やっぱりその人にしかないものが見たい。
この役を渡してよかったと思いたい。
俳優にとって自分の個性を知っている、ということはすごく大切だとぼくは思います。
では個性とは何か。
ぼくの思うそれは、「感性を軸にできあがっていくもの」です。
簡単に言えば、同じものを見た時に、あなたならどう思うか。
同じ役を演じる時に、あなたならどう演じるか。
だから個性を伸ばすためには、 自分の感性を磨けばいい んだと思います。
そのとき何故そう思ったのか。隠れている感情はないか。
役作りとは、それを少しずつ集めて、言語化していく作業。
「自分」とトコトン向き合う作業。
少しだけぼくの話をすると、例えばエビ。
魚介類のエビです。 海老 。
たまらなく好きな人がいる一方で、ぼくはあれが 苦手 です。
味ではなく、 フォルムが苦手 なんです。(味も苦手ですが。)
特に茶わん蒸しなどに入っている 小さな丸まっているエビ なんかはとっても苦手。
けど、そのフォルムが隠れるエビフライやてんぷらなどであれば食べられます。むしろ 全然好き 。すすんで食べます。
こういう話を友人にすると「わけがわからない」「めんどうくさい」と言われるんですが、でも実際そうなんだから仕方がない。
広い意味では、これもきっと、ぼくの個性です。
こういう 自分にしかないようなもの を探していく。
役として、考えていく。
俳優とは、「自分」と向き合う仕事 なのです。
人と違う感性を持っていて、それを魅力に変えている継夏くん。
色んな価値観があることを深く理解して尊重できる人。
温かい人 。
そういう意味でも、彼にとって、俳優という職業は天職なのかもしれません。この仕事を選んでくれて、出会ってくれて、本当にありがとう。
そんな継夏くんに今回お願いしているのは、「 キリギリス 」の「 ホップ 」という役です。
キリギリス。
「ギーッチョン」という 虫らしからぬ声 で鳴く、あれです。
バッタの一種。
強靭な脚を持つキリギリスの特徴が、 身体表現 が得意な継夏くんと重なったことことから選びました。
ちなみにホップという名前は、継夏くんの奏でる 跳ねるように軽快なセリフ回し と、ビールなどに使われる、 多様な香りや味わい を生み出すための植物、「ホップ」から名付けています。
作品の奥行き を広げるキャラクター。
作品をより遠くに押し上げるために 不可欠な役 です。
(余談ですが、継夏くんはよくバイクに乗っているイメージがあったことから『 ライダー 』という名前も浮かんでいたのですが、一義的かつ、名前として呼ぶには語感が悪いのと、 某特撮ヒーロー が連想されすぎてしまうので没にしました)
非常に個性的な魅力に溢れる継夏くん。
ホップ、ステップ、ジャンプのホップ。
予想を裏切り、期待を「飛び越えて」くる俳優。
どこまでも遠くに。 どこまでも高く。
作品を通して、継夏くんと一緒にもっともっといい景色が見たい。
そう心から思っています。
ぼくは谷口継夏という俳優を愛してやみません。
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