
【プロフィール】
生年月日:2002年5月18日生まれ
出身:横浜
身長:167cm
特技:服をすばやく綺麗に畳める
趣味:カメラで人を撮ること、乾いた風呂場で本を読むこと
【略歴】
2002年、神奈川県生まれ。俳優・演出家。
高校1年次、入学してから学校内に演劇部が無いことを知り、地元である横浜の劇団に入団。
劇団員として本公演に参加し、演劇を体験する。
それから桐朋学園芸術短期大学に進学し、認定専攻科で多様な表現を学び、2024年にはインドの国立演劇学校にて開催されたアジア学生演劇祭で『父と暮せば』(福吉竹造役)を上演し、諸各国の学生たちから高い評価を得る。学士(芸術学)の学位を取得し、大学を修了。
現在は、自身が主宰する悪夢倶楽部と、横浜の劇団Theater Company 夜明けに所属している。
Q1.演劇、俳優をはじめたキッカケ
略歴では、高校から演劇を体験すると書いてますが、正確に言うと、実は中学生の頃に、はじめて演劇に触れました。いわゆる演劇部です。
御免なさい、蔑ろにしたワケでは無いのです。
というのも、僕としては当時の演劇部で学んだことと言えば、多少の舞台経験と、恥じらいによる失敗だけですので、略歴に書くのはなんだかなと思った次第です。
それでも演劇部で過ごした3年間はとても楽しかったし、これまで僕が歩んできた演劇人生の道のはじまりには、その存在があります。
けれど、入ろうと思って入ったワケでは無かったような気がします。
中学校に入りたての右も左も正面も分かってない僕が、どの部活に入ったろうかな〜と思案していたところ、当時の演劇部顧問の先生に、「ちょっと大変だから来て!」と半ば強引に視聴覚室に連れ込まれて、その流れで意味不明なシアターゲームに参加させられ、よく分からないまま、気づいたら入部届の判を捺していました。
そこらへんの記憶は曖昧ですけど、事を済ませた顧問の先生がニコニコしていたことは確実に覚えてます。まあ、運命的な出会いだったのかなと。
僕が演劇をはじめた(はじめさせられた)キッカケと言えば、そんなところです。

Q2.影響を受けたもの、自分をカタチ作ったもの
シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんと、amazarashiの秋田ひろむさんです。
僕の人格形成に於いて、この御二方の存在が、とてつもなくデカいです。
中学生の頃、母親が見ていたテレビから流れてきた歌声に思わず恋をしてしまい、
「なんだこの甘い声と懐かしさを感じさせる曲は!?」
と気になってテレビを見てみると、バカリズムさんの『架空OL日記』という作品の主題歌、「月曜日戦争」という曲が流れていたんだと、その時分かりました。
それからというもの、吉澤嘉代子さんの描く歌詞の世界観と、天性のスウィートボイスに、心の底から陶酔してます。
もし自分が女の子だったら、こんなこと考えたりするのかな?
みたいな妄想をして、よくキュンキュンしています。
amazarashiの秋田ひろむさんを知ったキッカケは、マジでしょうもないんですけど、人生で一回はGoogleで自分の名前を検索する謎のアレ、あるじゃないですか。それで調べたら、秋田ひろむさんがヒットしたんですよ。
それで、なんとなく聞いてみよってな感じの軽い気持ちで聴いたら、衝撃を受けました。
厭世的な歌詞と、ルサンチマン且つ力強い歌声に心を奪われたのを今でも覚えてます。
けど、amazarashiはそれだけじゃなくて、こんなクソみたいな世の中だけど、それでも、もう一度なんとか生きてみる。というブレない軸があるから、だいすきです。
高校がイヤで学校に行けなかった時期は、ずっとamazarashiを聴きながら、行くあてもなく地元をふらふらしてました。それからというもの、秋田ひろむさんは僕にとってのヒーローのような存在です。
こうして見ると、自身の気持ちの浮き沈みによって、その状態に合う音楽を聴いているフシがあるんだなーと自分で思います。

Q3.私の好きなこと・もの(なんでもOK)
え、なんだろう、いざ訊かれると困る。
えーー、あ、プロフィールの趣味の欄で書いたんですけど、乾いた風呂場で本を読むのが好きです。
あと用を足すワケでもないのに、トイレに籠るのが好きですね。
たぶん狭い空間が好きなんだろうと思います。
あとは誰にも邪魔されない静謐な空間だから、自然とそこに身を置きたくなるんだろうなと。
でも、トイレに籠りすぎると痔になってメチャクチャつらい思いをするので、オススメできないです。あのね、痔を舐めないほうがいいし、バカにしないほうがいいですよ。
Q4.あなたにとってお芝居とは
コミュニケーションです。
昔は自己満足でやってる部分が理由の多くを占めていたのですが、今はコレです。
今の僕にとっては、明らかに対人関係においてのコミュニケーションツールになっていました。
僕の母親は、後天性の難聴で、昔から家族の日常会話もままならない生活を送っていました。
僕も若干ですが、耳が悪いです。
そういう意味でも演劇は、書かれたセリフがあり、それを伝えるための相手がいて、影響を受けあって、問題を解決していくという、僕にとっての理想のコミュニケーションであり、理想の生活であるような気がしてます。
例えそれが作り話であっても、まことの会話の真似事だとしても、言葉を使って、誰かとコミュニケーションが取れるということに、僕は幸せを感じています。つまるところ、僕の幻想を具現化した理想郷が演劇、といったところです。

Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象
サイコーですね。
ストーリーラインは、子どもが楽しめるように分かりやすくされつつも、ソレ大人にしか分からんやろ!って感じのネタや、普遍的に訴えかけてくるものがあるので、正直、死角の無い優れた脚本だと思います。
これガチなんすよ。こうやって書くとサクラみたいでイヤだなぁと思いつつも、僕はこの脚本を通して実際に演じる側の人間なんで、ウソがつけないです。
本気でおもしろいと思うから、宣伝してます。
おもしろくない演劇なんて、とてもじゃないけど、お金を払って観にきてもらうのが申し訳なくなります。
でも今回の『もうそうしよう』は、お客さんのお金と時間を頂戴してでも、来てもらいたいと思っております。
僕は毎日、どうやったら御披露目前に、このおもしろさを伝えられるんだ!と思いながら、宣伝ポストを書いてます。
寿命というタイムリミットを科せられた虫たちと、たった一人の人間によるド青春狂走滑空演劇、ぜひチェケラです。これ勝手に言ってるんで、そんな演劇じゃなかったら御免なさいね。
Q6.最後に、観てくださる方に向けて自由にメッセージ
デッカい吉祥寺シアターで、虫の惑星という規模感のデッケェ演劇をやります。
そこで懸命に生きる虫々と、或る一人の人間の、偶然の出会いからはじまる数奇な物語です。
ちっちゃな子どもから、おっきな友だちまで!
僕たちと一緒に、演劇をつくりましょう。
チョーたのしみ。チェックワンツー。
作・演出 阿久津京介よりコメント
鍛代紘夢くん。
今回開催したオーディションで出会った俳優の一人。
「Theatre Company夜明け」、「悪夢倶楽部」という二つの団体に所属し、悪夢俱楽部では主宰・演出も務めている、演劇界の若き才能。アツい男です。
若いとは言ったものの、そこは桐朋学園出身、的確な読解力とそれを表現できる身体もきちんと兼ね備えています。
エネルギーに満ちた人。鍛えられた演劇筋肉。
意外にもぼくと共通の知り合いが多く、きっとこれまでも色んな所に飛び込んで、しっかり経験を積んできたんだと思います。
演劇が、お芝居が、心から好きで好きで堪らないというのが伝わってくる鍛代くん。そういうところがとっても素敵だな、と思いながら、ぼくは彼のお芝居をニコニコ見ています。
鍛代くんのお芝居はとても真っ直ぐで、素直。
そして何より、情熱的。
ある意味で愚直にも思えるその姿勢の中にも、時折、確かな知性が見え隠れします。そういった二面性が彼最大の魅力だと思っています。
普段話していても、色んなことをすごくよく考えているのがわかる。
自分なりの考えをきちんと言葉にできて、相手に対してのリスペクトもある。知的好奇心の豊かな、向上心のある人です。
今回彼にお願いしているのはトンボの「カチキ」という役です。
日本でも古くから「勝ち虫」として縁起のいい虫とされてきたトンボ。
前にしか飛ばず、後退しないことからも、「不退転」とかけて、多くのモチーフに使われてきました。
まだ大学を卒業したばかりの鍛代くん。就職を選ばず、この業界に飛び込んできてくれた彼にもぴったりな虫だと思っています。
今作においても、物語最初のセリフはカチキのセリフです。
今回、作品をかき回す役柄として配置しているカチキ。
彼が出てくるシーンはどれも賑やかで、見ていてワクワクします。
物語に彩りを加えるキャラクター。
少しいじわるなところもあるんですが、決して悪者ではなく、ただ単純に素直なだけ。思ったことを真っ直ぐ口にしてしまうのがカチキです。
真っ直ぐなキャラクターというのは、どうも歳をとるにつれて、演じるのが段々難しくなってくるものです。人生経験から、言葉を選んでしまったり、リスクヘッジをしてしまうからです。
そういう意味でもカチキは、鍛代くんのテクニックが存分に発揮されるキャラクターになっています。
こちらが思わず笑ってしまうくらいに底抜けに真っ直ぐ。けれど、それを計算しながら演じることができる。
役柄を掴むのも、今回のキャストの中でトップクラスに早かったんじゃないかな。その証拠となるエピソードを一つ。
実は今回、脚本を改訂していくうえで、「キャストに設定を渡したうえで即興でお芝居をしてもらう」ということをしました。
お芝居をするうえで「セリフ」というものは、俳優に与えられた唯一にして最大の武器です。しかしその一方で、その武器は最大の「枷」にもなり得ます。
セリフに縛られて自由さがなくなったり、相手に反応ができなくなったり……リアルに生きるぼくたちにはこんなにも豊かな感情があるにも関わらず、お芝居をするとなると不自然になったりしてしまうのはつまり、「セリフ」があるから。ぼくはキャストたちをそこから解放したかった。
「俳優たちが役として何を考えているのか」「本当は何を言いたいのか」を知る作業。俳優たちが納得できるセリフを紡いでいくための作業。
とある日に鍛代くんにやってもらったそのお芝居が、本当に素晴らしかった。
感情を動かすのはもちろん、言葉が出てくる出てくる。
何より、そのどれもが役柄とマッチしていて、ぼくはカチキというキャラクターが愛おしくてたまらなくなりました。
俳優側からしたらすごく怖くて、疲れる作業だったと思います。この場を借りて感謝します。
でも、おかげでカチキとして鍛代くんが教えてくれた感情を、セリフを、改訂後の脚本にはふんだんに盛り込むことができました。みなさまも是非、楽しみにしていてください。
自分の声を、身体を、感情を、全てを使って「他者になる」仕事。
物語を届ける仕事。
「人に非ず、人を憂う」仕事。
鍛代くんは良い「俳優」だと、ぼくは心から思います。
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