
【プロフィール】
生年月日:1991年4月29日
出身地:東京都出身
身長:183cm
特技:料理(調理師免許有り)
趣味:自炊、フットサル
【略歴】
俳優。1991年4月29日生まれ。東京都中野区出身。
専門学校舞台芸術学院を卒業後、文学座附属演劇研究所(本科54期)にて演技を学ぶ。
その後、2016年に「劇団献身」に入団。2020年の退団まで全ての本公演に出演する。
過去の出演団体に「泊まれる演劇」「疾駆猿」「LUCKUP produce」「くちびるの会」「キ上の空論」「桃尻犬」「ゴジゲン」「アナログスイッチ」「Team Unsui」「FunIQのかけ算」「ポップンマッシュルームチキン野郎」など。
コメディからシリアス、2.5次元の舞台からイマーシブシアターに至るまで、様々なジャンルの演劇作品に参加している。
Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ
僕は中学生のときに学校がつまらなくて(笑)、毎日下校してからフジテレビの再放送ドラマを観るのがその日を生きる楽しみでした。ランチの女王、やまとなでしこ、踊る大捜査線…。平成を彩る名作ドラマたちを夢中で観ていました。その流れで「自分もドラマに出たい!」といつしか思うようになりました。ある日、新聞のテレビ欄の下にある『劇団東俳、新人タレント募集!』の広告を見つけ、親に黙って勝手に応募しました(笑)
結果は合格。そのときに親に初めて「俳優をやりたい」と告げ、説得の末、養成所に通わせて貰えることになりました。
『マイボス・マイヒーロー』というドラマにエキストラで参加して、そのときの3年A組(主役の長瀬くん演じる榊真喜男が通うクラス)の生徒役の人たちが撮影を楽しんでいるように見えて、とにかくキラキラしていました。生徒役のキャストの中にはデビューして間もない仲里依紗さんも居て、とんでもなく可愛かったのを覚えています。「芸能界に入ればこんなに可愛い人に毎日会えるのか!?」と子供ながらに思い、この世界で生きていきたいと改めて思いました。
続けていくうちに演技の楽しさや奥深さを知ることになるのですが、思い返してみればきっかけは不純なものだったかもしれません(笑)

Q2.影響を受けたもの、自分をカタチ作ったもの
文学座の演劇研究所に本科生として一年間演技を学びに行っていました。そこで出会った俳優の中村彰男さんの人柄が素敵で、影響を受けた部分があります。彰男さんは僕が通っていた昼間部の卒業公演の際に、演技をアドバイスしてくれるポジションで公演に関わって下さりました。
アドバイスが分かりやすいのはもちろん、実際にやってみせてくれる演技もめちゃくちゃ上手い…。人柄も柔和で親しみやすい方でした。ある日の稽古終わりに一緒に飲ませて頂いたときに「人との交流が楽しい」と仰っていたのが印象的でした。ひと回り以上歳下の僕たちとお酒を飲んでいて楽しいのだろうか…?と気にしていたのですが、どんな人とも交流するのを楽しむそのスタンスが「素敵だな…」と感じたのを覚えています。
それ以来、自分も色んな人との交流を楽しめる俳優で在りたいと思いました。どんなに歳下でも、歳上でも、変なやつでも。リスペクトを持って色んな人と関わるのが、自分の知見を広げ俳優として素敵にさせてくれるのかな。なんて、今でも思っています。
Q3.私の好きなこと・もの(なんでもOK)
お酒を飲むのが好きです。一人でも飲んでいる時間は気分が朗らかになって楽しいのですが、自分の好きな人たちと飲むお酒はもっと最高です。本当に飲み会が大好きで、大概は終わり際に寂しくなります(笑)
今回は阿久津くんが集めたキャストの方たちなので、信頼感があります。というのも、僕と波長が合う阿久津くんが心から気に入って集めた仲間なら、きっと僕とも波長が合う。
なので、共演する俳優陣やスタッフの皆さまと早く飲みに行きたいなー!なんて思っています(笑)。
最高のチームと、最高の作品を作りたいです。

Q4.あなたにとってお芝居とは
得体の知れない、執着して止まないもの。
なんなんですかね…。自分でもあんまり、よく分からないんです。「よく分からない」が答えであることは間違いないのですが…。
中学生のときから「俳優になる!」と決意してから、一度も他の道を探したことがないんです。就職活動もしたことがないし、これしかやりたいと思えることがない。
たまに将来のことで不安になるときがあっても、結局全然芝居を辞めるつもりがない。(笑)
本当に執着して、手放せない。自分にとって演じることはアイデンティティとも言える大切なもの。続けていたら、いつか自分にとって芝居はこう!って、なにか定義みたいなのが見つかるのかな…?この質問が一番答えるのが難しかったですが、少なくとも自分にとって芝居は「大好きなもの」であることは間違いないです!(笑)
Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象
「可愛い!」まず、第一にそう思いました。
キャラクターが可愛い。喋るセリフが可愛い。虫たちがいるという世界観が可愛い。
子供にも観て欲しい作品。というのが面白いなと思います。大人に向けた演劇作品しか演じてこなかったので『分かりやすく、明確に伝える』そんな別の表現技法を模索する必要があるな。と思いました。
リアリズムを得意とする阿久津くんが、今回はガラっと違う作風に挑戦しているんだなと思います。まだ現段階では脚本は改訂する予定だそうなので、稽古場ディスカッションを経てここからどんなエッセンスを彼が脚本に盛り込んでくるのかとても楽しみです。
今は作家として新たな挑戦をしている彼に負けないように気持ちを引き締めて、自分が演じる役に向き合いたいと思っています。
今回は全キャスト、当て書きなんです。脚本を読んで阿久津くんの愛を感じました(笑)
どこまでもピュアに。どこまでも真っ直ぐに。この世界のキャラクターの一人(一匹)として物語に彩りを添えたいです。

Q6.最後に、観てくださる方に向けて自由にメッセージ
ここまで僕のインタビューを読んで下さって、本当にありがとうございます。自分のルーツというか、過去に記憶を遡りながら書いた文章なので割とボリュームがあったかと思います(笑)。
今回は虫たちが居る世界のお話です。全編生バンドによる音楽劇をお届けします。
心踊るような観劇体験になるよう、元気ハツラツに演じたいと思います。
ぜひ、劇場でこの物語を体験しにいらして下さい。貴方とお会い出来ますのを、心から楽しみにしております。
作・演出 阿久津京介よりコメント
もあダむキャスト紹介。
10人目に紹介するのはアリのタイショー役、木村圭介さんです。
実は今回の公演が決まった際に、一番にオファーをしたのが圭介さんでした。
ぼくが最も信頼している俳優。
人としても大好きな人です。
圭介さんと 初めて会った のは、2年前、ぼくも不定期で参加している 俳優主催の本読み会 でのことでした。
既存の有名戯曲をただ声に出して読む会。
俳優主催のため演出家もおらず、フィードバックもないため、普段のワークショップや本番で得た知識や経験を、 自由に 、純粋に試してみる、というようなものです。
配役や、使用する脚本も直前に決まるので、本当に地の力が試される場。
そして、圭介さんと初めて会ったその回。
使用した脚本は、蓬莱竜太さん作・演出の『消えていくなら朝』。社会の最小単位である「家族」の織りなす風景から人生を描いた傑作です。
例に漏れず順繰りと色んな役を読んでいき、その日も終わりました。
圭介さんのことはもちろん印象に残っていますが、いかんせん不定期開催ですから、「次に会えるのはいつなんだろうなあ」くらいに考えていました。
しかし、彼との再会は、意外にもすぐに訪れます。
それが、その本読み会から2ヶ月弱後にぼくも出演することになる商業の舞台。
同じく今回出演してくれる山下真人さんとも共演した作品です。
その読み合わせの圭介さんがすごかった。
読み合わせ、というと演劇を行う際、ほとんどの場合最初に行うもので、俳優たちはそこから「作品の全体像」を掴み、役作りを開始します。
しかし、圭介くんの場合は違いました。
読み合わせの段階からパワー全開。
声も大きければ、芝居も大きい。
「この人だけ事前に脚本を読んでいたんじゃないか?」と思うほどに 振り切ったお芝居 。
もちろん圭介さんの演じた役柄もそういう役ではあったのですが、その清々しい程に全力のお芝居に、ぼくはただただ 圧倒 されました。
すごく良い俳優に出会ったぞ。
そう思ったのを今でも覚えています。
見た目もワイルドで、豪快に見える圭介さん。
しかしその実すごく繊細で、謙虚で、几帳面なところもあります。極めてアンビバレントな要素が共存している俳優。
そして何より、誰に対しても優しい。
時には一緒にふざけて、時には諫めて、ぼくに対してもいつも、親戚のお兄ちゃんのような距離感で接してくれます。一緒にいてすごく居心地のいい人。
出不精で面倒くさがりなぼくがプライベートでも遊んだことのある、数少ない俳優の一人です。
実は、先述した商業の舞台が終わった後、山下さんと一緒に、圭介さんのお家にお邪魔したことがあります。
その日は 圭介さんのお誕生日でした。
今でも覚えているのは、その家の綺麗さ。ティッシュやチャンネル、本棚など生活が垣間見える雑貨が整然と並んでいました。
加えて、自分が主役の日のはずなのに彼は、ぼくたちに鍋を振る舞ってくれました。ぼくたちは本当にただ座っていただけ。
鍋が完成してからはもちろん一緒に食べたのですが、その間も嬉しそうにぼくたちが食べている様子を見つめていた圭介さんの姿が思い出されます。
「俺は誕生日にお前たちと過ごせてるのが嬉しいんだ」
そう言いながら、なんだか照れくさそうにしている圭介さんを見て、ぼくはすごく感動していました。この人とは一生仲良くしたいな、と心から思った瞬間です。(鍋も本当においしかったです。今のところ人生で一番おいしかった鍋はあれかもしれない。また食べたいです)
今回そんな圭介さんにお願いしているアリの 「タイショー」 という役は、ぼくの思う 「かっこいい大人の男」 の姿を詰め込んだ役です。
こういうとすごくハードルが上がってしまう気もするんですが、圭介さんの演じるタイショーは本当にかっこいいとぼくは思います。
豪快だけど、どこかチャーミング。
面倒くさがりだけど、決めるところは決める役。
物語全体のエンジン。
とんでもないエネルギーを持っている、実力者の圭介さんにしか出来ない役です。
いつもぼくのことを、ぼくの作品を面白がってくれる圭介さん。
今回はじめてぼくの団体に出てくれて、本当に嬉しく思っています。
タイショーが、多くのお客様にも、愛される役柄になることを心から願っています。
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