
【プロフィール】
生年月日:2003年3月7日
出身地:神奈川県
身長:177cm
趣味:旅と散歩
【略歴】
演劇プロジェクト「様相」主宰。上智大学総合人間科学部社会学科在学中。
2018年よりコント作品の制作を始め、コロナ禍では作品をYouTube上で発表。
劇団ScattoWright名義で2度のアトリエ公演を経て、2023年劇団ScattoWright第3回公演[a]から下北沢に拠点を据え、劇場公演を企画・上演している。2024年、ヘヤノスミにて[退廃的幸福論]脚本/演出/出演。レトリア[グリーンレーザーの窓の下]演出。
2025年、新たにシンガーソングライターの崎山蒼志を客演に迎え、演劇プロジェクト「様相」を立ち上げる。演劇と音楽を融合したジャンル横断的な作品制作に取り組んでいる。
Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ
演劇を始めたきっかけは中学2年性の時、先輩が教えてくれたラーメンズでした。
「きっと好きだと思うよ」
と紹介されたラーメンズはあまりにも面白くて、YouTubeにあがっていた100本の動画を脳内再生できるようになるまでみました。
だんだん新作がどうしてもみたくなって、でも僕が知った時すでにラーメンズは活動していなくて…。
「そうだ!自分で幻の101本目を作ればいいんだ!」そう思ってコントを書き出したのが僕の演劇人生の始まりです。最初のうちは1人で書いてくすくす笑うだけだったのが、だんだん実際に演じて形にしてみたくなって自然と俳優も始めました。今までは作/演出と兼ねながら俳優をしてきたので、純粋に俳優をやるというのは今回のもあダむが初めてです。自分で書いて演じる時の感覚とはまた別のことをやっている感覚です。阿久津さん、素敵な機会をありがとう。
Q2.影響を受けたもの、自分をカタチ作ったもの
小さい頃、ずっとLEGOをやっていました。
全然ゲームとかしない子で、クリスマスも誕生日もお年玉も全てLEGOに捧げた幼少期でした。
自分のアバターとしていたミニフィグがいて、LEGOで作った戦闘機の載せたり、潜水艦に乗せたり、街やセットの中を旅させて遊んだり。この視点は演劇に引き継がれています。自分で作った世界をミニフィグではなくて実際に等身大で旅をしている、そんな感覚です。
そういえば、あの頃は「なんで作ってるの?」なんて聞かれなかった気がします。純粋に作りたかったから手が動いていました。それからお母さんお父さんに褒められたかったのも少し。
この間、子どもたちが参加している工作WSのスタッフをしました。子どもたち、いいのができるとすぐにお母さんのところへ走るんですよね。今でもそんな気持ちを思い出したくてLEGOを触ります。

Q3.私の好きなこと・もの(なんでもOK)
散歩が好きです。起き抜けにボケーっと町を歩いたり、アイデアをまとめなきゃいけなくて切羽詰まった時に手帳とペンを持って夜中にフラフラしたり。
歩いている時が一番頭が回る気がします。
散歩中、変な建物を探しながら歩きます。変な路地に入っていってみるのも好きです。自分だけ町のリズムから外れて野良猫のように1人フラフラしている感じが心地いいんです。起き抜け頭ボサボサ、ギリ普段着と寝巻きの間みたいな格好でみんなが活動している町を眺めます。お散歩の道中、よくスーパーに寄ります。5、6件回ることもよくあります。たくさん回って、結局何も買わず家に帰ります。
僕の大学の同期生たちはみんな今年就職していきました。
そんな同期たちを眺めて、なかなか浮遊感のある人生を選んだなあと不安になったりします。そんな時、こっちの道を選んだからこそできること、それがまさに気ままなお散歩だなと思うと、少し幸せな気持ちになります。
Q4.あなたにとってお芝居とは
私にとって芝居とはなんなのか、全然まだ答えが出る気がしません。
答えも出なければ、一生上手くなんてやれないものなんだろうなと思ってます。でもきっとそれでいいものなんだろうなとも感じます。
お芝居をするって、僕にとっては考え事をする感じに少し似ています。僕の考え事は正解までぐるぐるぐるぐる、ああでもない、こうでもない、を繰り返しながら問いを続けていきます。でもそうすると、答えはああでもあるしこうでもあるな…みたいなところに着地したりしちゃって。それが芝居の揺らぎっぽい。
何かと白黒はっきり答えを出せと言われる世の中、演劇という思考方法と、芝居という答えの出し方は、「ああでもあるし、こうでもある」という両義性を常に纏わせてくれます。
「私にとって芝居とは」という問いに対して、「ああでもあるしこうでもある」という答えが出てくる状態そのものが僕にとっての芝居のあり方みたいです。

Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象
俳優のそれぞれの魅力を引き出すような素敵な脚本だと感じます。
顔合わせの日、脚本がみんなに配られ、そのまますぐに本読みに入りました。
なかなかスピード感のあるスケジュールだったので、いきなりで読めるかなと内心ドキドキ。
でもいざ始まると、16人の俳優それぞれに当て書きされた脚本は、全員の魅力がたっぷり詰まっていました。
「きっと阿久津さんは、この俳優のこういうところに魅力を感じてキャスティングしたんだな」
と、日々の稽古でもひしひし感じています。
それぞれの面白さが一番引き出される虫があてられているところも今回の見どころです。
僕はニンゲン役として、素敵な虫のみなさんが生活している世界へ迷い込みます。
きっと今回、皆さんには”ニンゲン“視点でこの作品をお楽しみいただくことになると思います。
この脚本にギュッと詰まったみんなの魅力を一緒に楽しんでもらえますように、精一杯頑張ります。

Q6.最後に、観てくださる方に向けて自由にメッセージ
まだまだ暑い夏が続きますね。
みんな、あちぃーって言いながら稽古場に入ってきます。僕もあちぃーって言いながら稽古場に行きます。外ではセミがミンミン、鮮やかな蝶がヒラヒラ、アリがせっせと働いています。
今日、手のひらと同じくらいの大きなオニヤンマを見ました。びっくりするぐらい大きくて、かっこよくて、とても感動しました。
この作品に関わり始めてから、あまりいつも気にかけなかった虫たちの活動がすごく目に留まります。稽古場でみんなが魅せてくれる生き生きとしたお芝居を虫の姿に投影しているからです。
ニンゲン役の僕の目にはそんな虫たちの姿がかっこよくて素敵で魅力的に写ります。
みなさんにもこの生き生きとした素敵な世界をお見せしたい!
そんな思いで、ニンゲン、頑張ります。
ぜひ劇場にお越しください!
きっとご覧になったあと、外にいるたくさんの虫たちがキラキラとして見えると思います!
作・演出 阿久津京介よりコメント
カワノくん。
劇団Scatto Wright,、ヘヤノスミ、様相など、いくつもの団体を主宰しており、初めて外部で公演を行ったのは高校生の頃と、驚くほど精力的に活動をしている根っからのアーティストです。
彼と初めて会ったのは、ぼくが稽古場代役として参加した作品の現場でした。
「阿久津さんですよね?知ってます。会いたかったです」
とキラキラとした目で話しかけてくれたのを、昨日のことのように覚えています。
年齢も、育ってきた環境もまるっきり違うぼくたち。
それでも、ぼくたちが仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
知的好奇心の塊のような人。
音楽やお笑いなどにも造詣が深く、まだ初めて会って間もないながら、ぼくたちはたくさんの話をしてきました。
カワノくんは、大学で社会学を学んでいます。
ぼくよりもずっとたくさんのことを知っています。
これまでぼくがなんとなく感覚として感じてきたことを、しっかりとしたソースを持ち出して言語化してくれたりもします。
論理的な思考。
そういう意味でも、彼と会話をする中でぼくは、たくさんのことを学ばせてもらっています。
人間としても、とても面白いカワノくん。
「類は友を呼ぶ」という言葉もあるように、やはり彼の周りには、自然と面白い人間が集まります。
ですが、誤解を恐れずに言えば、「どうすれば面白いものができるのか」、という方法論を、まだ若い彼はほとんど持っていません。
それでも、「とにかく面白いことをしたい、面白いものを作りたい」という、彼のひたすらに純粋な思いに、気付けば周りの人間は巻き込まれていきます。人としての推進力。
クリエイターとして、主宰として、最も大切なものを持っている。
これはひとえに、彼自身の人柄、才能、魅力だと思います。
そんな彼に今回お願いしているのは、「ニンゲン」の「ハカセ」という役です。
遂に出ました。
本作唯一の虫ではないキャラクター。
作品の根幹となる役柄です。
観客に最も近い役。
そういう意味でも、演じるのが非常に難しい役柄です。
言うならばぼく自身の投影。
今回はぼくも出演しますから、そういう意味でも「ハカセ」は本来、ぼくがやるべき役なんだろうと思います。
それでもぼくは、この役をカワノくんに演じてもらいたいと思いました。
彼を尊重し、合わせてくれる人間に恵まれてきたカワノくん。
これまで自由な環境で創作をしてきた彼だからこそ、あえて、その真逆の役割を持つこの役をあてました。
自分と他者は違うということ。
違う他者とどう関わるのか、ということ。
他者があっての自分、ということ。
周りに合わせること。
大仰なことを言うようですが、ぼくは彼に、この役を通じて、この作品を通じて、人生を学んでほしいと思っています。
個性に溢れ、人と違う感覚を持っているカワノくん。
彼のことを心から信用しているから、信じたいと思ったからこそ、現時点でも彼にはたくさんのことをお願いしています。
その想いを汲んで、敏感に察知して。
稽古が始まったときから今に至るまで、彼はずっと試行錯誤してくれています。悩んでいます。
頭ではわかっていても、それを「表現」として昇華することの難しさ。雲を掴むような感覚。
でもその悩んでいる様が、ぼくにはとても美しく映ります。許されるのならずっと見ていたい。
けれども、本番はやってきますから、どこかでちゃんと決める必要はあるのだけれど。
結論を言うと、ぼくは最初から何も心配はしていません。
ぼくがこの作品に込めた想い。辿り着いた答え。
カワノくんにも、きっといつかわかるはずだから。
まだまだ道の途中。
作品は終わっても、物語は続きます。
遠回りでも、行き止まりでも、無駄なんてない。
最後の最後は、理屈じゃないんだよ。
って言っても悩むんだろうなぁ。
不安になったら思い出してね。
「悩んでいるときのカワノくんが1番面白いよ」
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