光岡紗良

【プロフィール】光岡紗良(みつおか さら)
生年月日】2001年7月9日 
【出身地】香川県 【身長】175cm
【特技】料理、油画が得意です。歌うのも好きです。
【略歴】
10歳頃からミュージカルを始め、ここ5年くらいはストレートのお芝居を勉強しています。日本大学芸術学部演劇学科演技コース4年です。「劇団ヤッピー」という団体の主宰もやっています。
劇団ヤッピー版「わが星」、「片づけたい女たち」、大阪でも「ガラスの仮面」作中劇「忘れられた荒野」など。男役、女役、人でない役なども、有難いことに色々やらせていただいております。

Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ:「ミュージカル劇団で観たエチュード。」


フラメンコのダンサーだった母の影響か、
何かしらで自分自身を模索表現することが元々好きでした。
小さい頃はでしたが、絵だけじゃ物足りなかったのかも。

小学生の頃、当時学校で流行っていたダンスがしたくて、
地元のダンススクールを片っ端から見学して回っていました。

しかしどこも全然ピンとこず、
「ダンスじゃないのかも?」と気づいた母が
ミュージカル劇団に連れて行ってくれたのがきっかけです。
そこでやっていた「道端で何かを拾う」というエチュードを見て、
「これだ」と確信を持ったことを10年以上経った今でも覚えています。

帰りの車で
「母さん、私これをやる」と言いきって入団を決意したそうです。
これは覚えてないけど(笑)

Q2.影響を受けたもの、私をカタチ作ったもの:「ガラスの仮面。」


うーーん。
この質問が1番悩みました(笑)
なんだろう?

でもやっぱり今の私をカタチ作ったものというのは演劇そのものなので、
そういう意味では、漫画「ガラスの仮面」ですかね。

既存の脚本も沢山出てくるので、少しばかり知識を得られたのもあるし、
何より、主人公:北島マヤの底知れぬ才能、姫川亜弓の天才的努力にめちゃくちゃ憧れていました。
てか今も憧れてます。
私は亜弓派なんですけど、どちらも持ち合わせた役者にならなきゃいけないと小さい頃から思ってました。
自分自身の才能に気づくことや、自分に合った努力をすることも才能だと思うので、そういうことを心がけるようになったのはこの漫画のおかげです。

あとはその時々のコミュニティに影響されやすいです。

ある種TPOと同じようなものかと思いますが、
その中での自身の立ち位置や適切な振る舞いを考えるたび、違う自分になっていく(引き出しが増えていく?)と感じます。2~3ヶ月前と全然性格や価値観が変わるというのはよくあることです。

まあでも結局、今この瞬間も含め人生で起きた良いこと、悪いこと、出会った人、発した言葉や発せられた言葉、そういうものたち全てに影響を受け、変化し続けていると思いますね。

だから今回もこの座組で新しい人たちと沢山お会いできて、すっごく嬉しいです。

Q3.私の好きなこと:「ひとりの時間。」


これも悩みましたが、海外も含めひとりで旅行するのが好きですね。

というかそもそもわりとひとりが好きなタイプなので、
ひとりでできることはなんでも好きです。
料理、食事、勉強、読書、絵を描くこと、映画鑑賞、買い物、歌うこと、湯船に浸かること、眠ること…とキリがないですが、日常にあることは大体がひとりでできることなので、そういう時間を過ごすのが好きです。

その中でも特に、旅行は最高!と思ってます。

見知らぬ土地の見知らぬ美しい景色、空気、人々、言語、街並み、そういうもの全てを得た感覚を独占できるなんて素晴らしい!と思います。人と行くのも好きですよ(笑)!

そういう性格のせいか、わりと適当な人が好きです。
「適当」というと言い方微妙かもしれませんが、なんか好きにさせてくれるというか(笑)。緊張してる人と話すと緊張するのと同じように、適当にしてくれると適当で居られる感じがします。もちろんお互い最低限のマナーを持った上でですが…。

私がひとりで過ごしたい時も、人と過ごしたい時も、同じように寄り添ってくれる人が好きです。

そうしてくれると、私も同じようにしていいんだと思えるので。
だからなんというか、変な言い方ですが私を許してくれる人ですね(笑)。

Q4.最近考えたこと、感じたこと:「演劇って人生。」


なんか、演劇をやるということは人生を送るということだな〜とず〜っと考えています。
今回のように社会情勢や思想、政治に触れる作品をやる時は勿論ですが、やっぱり日常から沢山のことに気づき、意識し、考えて行動することが大切だな〜って思っています。何事もそうだと思いますけど…。

人と関わる上でも意識しなければならないこと、主観になってしまっていること、決めつけてしまっていること、そういうのが沢山あるし、演劇をしながら生きていくということは、それに気づける努力をしながら生きていくことだと思います。
つくづく演劇は団体競技だな〜って最近より考えていますね。

それから自分が自分として思考としていること、本当の自分ってどんななんだろう?とか…。
ややこしいですね(笑)。

来世があるなら、どんな自分になるんだろう?
全く演劇に触れず生きていったら、どういう自分になっていたんだろう?
とかも常に考えています。そういう答えのないことを考えるのが癖です(笑)。

あとはスケジュール管理が下手なので、プライベートの時間がもう少し欲しいなとか(笑)
でも忙しいことってありがたいことだと思います。

Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象:「腹が立ちました。」


面白かったです!
でも気持ちがわかるから、腹も立ちました

あー、なんでこんなに私は、現代社会に対して考えていること、感じていること、腹立たしいと思っていることを、こんなにも行動に移さずただ流されて生きてるんだろう。
本当はもっと戦わなきゃいけないのに、戦いたいのにって。

私、社会情勢や時事問題、政治についてなどのニュースを見るのが好きで、むしろテレビはそれしか見ないくらいなのですが(笑)、そういうものやその中で生まれる気持ち、今を生きていることで抱く感覚、そういったものたちと真摯に向き合った脚本だと思いました。
メディアに触れるだけでわかった気になっている自分の存在を感じたし、それと戦う課題もあるな〜とか思いました。

そして私の役は超可愛い。最初読んだ時から大好きな役です。
けど実際に会ったらもしかしたら仲良くはなれないのかも(笑)。

それが正直私の性格とは全然違うというか、でも根っこは似ている感じもするというか…なので不思議な感覚で演じるのも難しいですが、ひねくれのないすごく素敵な人だと思います。
沢山愛されてほしいです。

Q6.最後に自由にメッセージ


ついついどの質問にも長々と答えてしまいました(笑)
楽しかったです!

今回、出会ったことのないような方々との沢山の出会い
それから演じたことのない雰囲気の役との出会いなんかもあり、
本当に皆さまからめちゃくちゃ学ばせていただいているな〜と思います。

実は今年は色んな面で自分を磨く年にしようと決めたので、
『MEME』が終わったら暫くは自発的に舞台に上がらないようにしようと思っています。
その分、今のうちに先輩方から本当に沢山のことを吸収させていただいています。
これは多分最年少の特権(笑)!

自発的な取り組みをお休みする期間、こんなの設けるのは初めてですが、
その期間を安心して過ごすためにも、一旦最後となる今回の作品を素晴らしいものにするお手伝いができればと。

座組の皆さまを心から信じ、私も信じていただけるよう全力で頑張ります!

ここまで読んでくださってありがとうございます。
劇場でお待ちしております!

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演出家コメント


光岡紗良。
今回の座組最年少です。

実は彼女、もあダむの旗揚げ公演『バター、トースト、ジャム』のオーディションを受けてくれています。惜しくもあと一歩のところで合格とはならなかったのですが、今回は念願かなって出演してもらうことになりました。
(余談ですが、当時不合格のメールを見て、家で泣き叫んでいたそうです。ごめんよ。)

彼女の持ち味として挙げられるのはまず、そのプロポーションでしょう。
身長175cm。
日本人女性の平均身長157cmということを考えても、抜群のスタイルを持っています。
男役が多いというのも納得ですよね。

彼女と初めて会ったのは、去年の冬
ぼくが主催しているワークショップでのことです。
ワークショップに際して、今回出演してくれている乙木瓜広
「どうしても紹介したい俳優がいる。」
と連れてきてくれたのが彼女でした。

とてもオシャレな人です。
ファッションには人間性が出ますから、
オシャレとはつまり、自分の魅せ方がよくわかっているということです。
現に、彼女と初めて会ったワークショップ当日、
紗良ちゃんはヘビ柄のズボンを履いて来ました。

なるほど、ヘビ柄か。

衝撃を受けたのを覚えています。
「いったいどんな人なんだろう」と、
とても興味を持ちました。
そしてその後、初めて演技をしてもらったときにも、ぼくは衝撃を受けることになります。

紗良ちゃんの番がきてお芝居が始まると、彼女は床に寝転がりました
ぼく以外にも初めましての人が多くいる中で、大の字
非常に大胆なチョイスです。
奇を衒おうとしたわけではないと思います。
「面白いことをしてやろう」というような厭らしさを感じなかった。
むしろその行動には、役としての説得力がありました。
実際それが正解だったのかどうかはさておき
そういったお芝居における思い切りの良さ、心臓の強さは、確実に彼女の魅力の一つです。

彼女のお芝居は大胆で、それでいて、非常にナチュラル
役として、その行動やセリフに説得力を持たせることができる俳優です。
それは、彼女が極めて繊細なお芝居をしているからこそです。
自分の心に嘘を付かない
心と身体をふんだんに使って、ぐるぐると頭も回して、
それを表現へと昇華できる俳優。
実に良いギャップを持っていると感じました。

ギャップでいえば、
彼女ほど見た目と中身にギャップがある人も珍しいと思います。
写真で見ると、取っつきにくい印象もあるかもしれません。
確かに黙っているときの紗良ちゃんは、
シュッとした、アンニュイな雰囲気を纏っています。
しかし、一度話せば、中身は年相応の女の子。
言葉を選ばずに言うならば、めちゃくちゃギャルです。
ただのギャルじゃありません。めちゃくちゃギャルです。

「やばぴー」「ガンダ」「バリ強」「デカ愛」

ふと口にする言葉がツボに入ります。
紗良ちゃん語録が聞けるのを楽しみにしている節があります。
非常に高いコミュニケーション能力
人見知りという言葉の対極にいるような人。
どんな人といても、彼女がいる場は盛り上がります。

かと思えば、政治の話がきちんとできたり、自分の考えをしっかりと持っていたり、
劇団の主宰をやっている一面もあります。
出会って1年以上経ちますが、まだまだ底知れぬ魅力がありそうです。
(余談ですが、彼女の出身地、香川県のうどん「バリうま」らしいです。)

そんな彼女に今回演じてもらっているのは「カナエ」というフリーターの役。
紗良ちゃんの持っているパーソナリティに非常に近い部分と、極めて遠い部分共存しているキャラクターです。この役を通して、彼女自身が大きく成長してくれたら嬉しいです。

まだまだ学生の紗良ちゃん。
名だたる俳優を輩出した日本大学芸術学部演劇学科に在学中です。
これから色んな現場を経験して、色んな人と関わって、
人として、俳優として、
どんどん成長していってほしいと強く思います。
あなたはとても良いを持っているから。
自分を信じて、その目に映るものを信じていけば、きっと大丈夫
困ったことや悩むことがあったときは、ちゃんと頼るんだよ。
紗良ちゃんのことがみんな大好きです。

カナエが、お客様からのデカ愛で包まれるキャラクターになることを願っています。

(阿久津京介)

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2024/6/26(水)~7/3(水)、下北沢シアター711にて上演されます。

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