乙木瓜広

【プロフィール】乙木瓜広(おとぼけ ひろし)
【生年月日】1997年8月20日 
【出身地】愛知県 【身長】169cm
【特技・趣味】飲酒、ラーメン作り、タコス作り、ラジオを聴くこと、お笑い鑑賞
【略歴】
主に舞台を中心に活動。
出演作には、劇壇ガルバ第3回公演『錆色の木馬』@三鷹SCOOL(作:山崎元晴 演出:西本由香/出演:山崎一、大石継太、土屋康平)、ハイバイ『ワレワレのモロモロ 名古屋編』@メニコンAoiシアター(構成・演出:岩井秀人)、グローブ座主催『after life』@新国立劇場 中劇場、森ノ宮ピロティホール、キャナルシティ劇場(演出:河原雅彦)などがある。また、最近では縦型ショートドラマ『みらいの婚活』(監督:上田慎一郎)で主人公みらいの相手役を務め話題に。

Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ:「古田新太。」


幼い頃から、お笑いが大好きで、とにかく目立ちたがり屋だった気がします。

恥ずかしい記憶ですが、小学校の頃にお笑い部みたいなものを勝手に作り、給食を食べ終わったクラスメイト達にテレビでやっていた漫才コント半強制的に見せつけていました。

とにかく面白いことが好きで、当時の大人気番組「笑いの金メダル」を見ながら白飯を2〜3杯かき込んでいた気もしますし、普通におかずが美味しかっただけなような気もします。

卒業文集にはどデカく『M-1優勝』と書いていました。
これは恥ずかしいので内緒でお願いします。

そんなごくごく普通の、少しお笑い白米が好き過ぎる少年の生活の中に、ある人物轟音を響かせながら割り込んで来ました。

古田新太です。

もうここはあえて呼び捨てとさせていただきます。
変に「さん」付けしても、逆になんかアレですよね。。。

あの、全然話変わるんですけど、
大学の友人がですね、芸人の名前にしっかり全員「さん」を付けて呼ぶんですよ。知り合いだからという訳ではなく、尊敬の対象として「さん」をつけているんだって気がついた時に、その友人への尊敬度も増したと言いますか、めちゃくちゃカッコいいなって思えたんです。俺もこういう人間になりてぇって。。。

、、、、、、、、、、、やり直しますね。

そんなごくごく普通の少しお笑い白米が好き過ぎる少年の生活の中に、ある人物轟音を響かせながら割り込んで来ました。

古田新太さんです。
(以下敬称略。だったらさっきのなんだったんだよ)

古田新太との出会いには、本当に良くも悪くも人生を狂わされました
もろに影響を受けました。

中1の時にたまたま見た古田新太出演のドラマで僕は

「あ、この人になりたい」

って思ったんですよね。

今になればもちろんそんなことは無理だとわかってます。
ただ当時の僕は、古田新太になりたくてなりたくて、出演ドラマはもちろん、彼が舞台俳優だと知り大阪まで劇団☆新感線を見に行き、過去のDVDを買い漁り、挙句の果ては、学校で急に関西弁を発するほどでした。
大阪出身体育教師
「聞いてられへんからやめや」
と言われてなければ、今頃ネイティブの関西人になれていたかもしれなかったのに。

とにかく自分が、演劇に、俳優に、憧れ続けているのは、
どうしようもなく古田新太さんのせいなんです。

なんなら大学の卒論ほぼ古田新太のことについて書いてました。
それで卒業させてくれるってなんなんだよ、優しいのか優しくないのかわかんねぇよ。

Q2.影響を受けたもの、私をカタチ作ったもの:「…。」


待ってくれよ、、、、

ミスったよ、、、、、、、、、、、

ほぼQ1で答えたよ、、、、、、

なんだよこれ、、、、、、、、、、、、、

Q1で答えた内容、、、

むしろQ2の方がしっくりくるじゃないかよ、

[Q1の回答の一部抜粋]
(以下敬称略、だったらさっきのなんだったんだよ)
古田新太との出会いは本当に良くも悪くも人生を狂わされました。もろに影響を受けました。

書いちゃってるじゃん、、、、、、、、、、、、

Q2の問いぢゃん、、、、、、、、、、、、、、、、、、

まぢムリ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

ほんま、ごめんやで

Q3.私の好きなこと:「笑うこと、サウナ、ラジオetc…」


ここまで読んでくださってる方がいるのならば、なんとなくわかってくださるのかもしれないのですが、基本的にはふざける事笑う事笑ってもらう事が好きです。

笑ってほしくてふざけた結果、怒られたりするのが1番きらいですね。

あとは、やっぱり褒められるの好きですね。
逆に否定されることは悲しいです。
その悲しさを知ってる分、僕は人を貶すことは絶対ありません
それと自分が自分自身をしっかり認めてあげることも欠かせないです。

あ、でも褒められるの苦手な人もいるみたいですよね。
そういう人ってなんなんですかね?恥ずかしいとかそういうことなんですか?え、それってなんか物凄いアレじゃないですか??傲慢じゃないですか??
ごめんなさいね、人を貶すことは絶対ありませんってのは忘れてください

あとはサウナとか、お酒飲んでガヤガヤするのも好きです。

ラジオを聞くことも好きなんですけど、
コロナ禍に暇で暇でどうしようもなくて、ラジオを録って配信するっていうこともしたんです。スマホで録音してYouTubeにアップ、初めの頃は週一程度であげていたんですけど、もう今は気が向いた時にしかアップしてないですね。なかなか再生数伸びなくて。。。でも当たり前ですよね、YouTubeって動画を見るものですもんね、誰が無名の自己満ラジオなんか聞くかよって話ですよね。
ごめんなさい、自分が自分自身をしっかり認めてあげることも欠かしそうです。

Q4.最近考えたこと、感じたこと


______何かありますか?

最近考えたこと、、、、なんですかね。
一応自分も根っからの役者なので、ちょっとだけ演技のことを書いちゃうんですけども、やっぱり役者が作る笑い芸人さんが生み出す笑いというのはきっと何かが違うんだろうなと思っていて、それってなんなのだろうかって考えていますね、はい。

______役者の笑いと芸人の笑いですか

はい、両方とも、目の前のお客さんを笑わせているということに変わりはないかもしれないのですが、笑わせ方にきっと違いがあるような気がしていて

______違いですか?

はい、ちょっと前に別役実さんという劇作家の方が書いた舞台を二つほど見た時がありまして

______別役実さんといえば不条理劇で有名な劇作家さんですよね

そうですそうです、その方が書いた作品が同じような時期に二つ上演されていて、一つは芸人さんがたくさん出ていて、もう一方にはTHE舞台俳優勢揃いって感じで

______え、私も多分その二つとも見ましたよ

え!本当ですか!?すごいな

______別役作品って、確かに不条理で難解そうに見えるんですけど、結構コントチックなんですよね

はい、わかりますわかります。なんというか、ツッコミふ

______ツッコミ不在のまま物語が変な方向に進んでいくんですよね

え?あ、はい

______芸人さんたちの場合だと、物語や登場人物を自分たちの世界観に引き込む能力が高くて、舞台俳優の方達は、本の面白さをそのまま広げていってるみたいな

あ、はい、あれ、これって僕が答

______どちらが良いとかではなくて、全く違う面白い舞台になってましたし、でも強いていうならば、演劇作品としてはやはり後者の方が良かったなって思っちゃいました。

なるほど、僕は意外と

______ただこれって、俳優にコントができない問題と少し似てきますよね。

あ、はい

______役になる、誰かを演じる、自分をさらけ出す、自分と役を共存させる。これって答えが出るのかな、、

______どう思います?

知りません。

Q5.今回の脚本を読んだ時の感想、印象:「そんなことできるの?」


ここまで圧倒的にふざけ倒してきてしまったのですが、さすがにここはしっかり書きます

台本を読ませていただいたはるか昔から、今回の話の全貌や阿久津さんのやりたい事は聞いていて、その段階からなかなか楽しみでした。

阿久津さんは可愛い顔してるし、笑顔はキュートだし、人望はあるし、ルフィくらい真っ直ぐな性格なのに、脚本は捻くれてるし、ねじ曲がってるし、意地悪だし、一体何重人格なんだよと思う。

今回の本も、そもそも構想の段階から、
「そんなことできるの?」
と思っていたし、台本を読んだって、
「こんなことできる役者いんの???」
って思ってました。

ただ、顔合わせで他の皆さん、キャストだけでなく、音響照明からデザインから音楽から、皆々様とお会いして、声を聞いたときに、
「あらら、もしかしたらもしかするかもな」
と思えました。

もちろん簡単な道ではないのですが、
もしかしたらすごいことができちゃうんじゃないかって思えました。

はっきり言って、阿久津さんの本は難しいです。
色んなものを背負ってから舞台に立たないといけないので、
役者の観点で言うと、準備が半端ない。大迫並みにハンパが無い

でもでも、今回の役者もきっとものすごいハンパない
そんなん出来るんやったら最初から言うといてよってことをしてくるに違いない。
楽しみです。

Q6.最後に自由にメッセージ


ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます!!
どういうつもりでしょうか!!!
でも本当に嬉しいです!!
普通に2〜3時間かかりましたので!!!
気合い入れるところ間違えました!!!!!!!!!
今から倍の時間台本読もうと思います!!

GO!!GO!! MOADAMU‼︎  
MEME!!!!!!!!

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演出家コメント


乙木瓜広。
通称おとちゃん。

「乙女」と打って
「女」を消して
「木瓜(ぼけ)」と打って
「広」

すごく面倒くさいです。勘弁してください。

、、、めちゃくちゃ笑いながらインタビューを読んでいたのでつい引っ張られちゃいました。ごめんなさい。
ちゃんと書きますね。

乙木瓜広
通称おとちゃん。
ぼくが最も信頼している俳優の一人です。

舞台上に彼が出てくるといつも、つい期待してしまう。
どうしても面白くなる予感を覚えてしまうんです。

ドラクエの呪文で言うところの「パルプンテ」
ポケモンのわざで言うところの「ゆびをふる」
空振り三振か、はたまた逆転満塁サヨナラ場外ホームランか。

「次に何をするんだろう」

と、舞台上にいるだけで自然と目を惹く魅力を放つ俳優です。
独創性に溢れていて個性的
自分の魅力を最大限に引き出すお芝居ができる俳優。
特筆すべきなのは、彼の板の上における頭の回転の速さ
それは強者揃いの今回の座組の中でもピカイチだと言えます。

…ここまで書いておいてなんですが、
正直、彼の魅力は、言葉で伝えるよりも観てもらった方が断然伝わります。
だからこそみなさんには、もうとにかく、彼の芝居を観てほしい
一目見れば絶対わかると思うから。
絶対に損させないと断言できます。

第一、ぼく自身が彼のファンです。
人柄素敵なんです。
ぼくは、おとちゃんのことを悪く言う人に、これまで出会ったことがありません
本当に面白くて、本当に優しいんです。
何より、お笑いの基本「緊張と緩和」ですから、それが日常ベースでできる人です。
いるだけで雰囲気が丸くなる。
空気が柔らかくなる
稽古場においても、彼の人柄に救われています。ぼくと同郷なんですよね。それだけでも、初めて会った時から親近感が沸いていました。

人一倍謙虚なおとちゃん。
昔は目立ちたがり屋だったと知って驚きました。
まだまだ謎が多いところがたくさんあります。

そんな彼に今回演じてもらっているのは「マル」という役。
この役については、まだ詳しくは言えないのですが、
「そんなんもうずるいじゃん」
というようなキャラクターになっています。
極論、何をしても成立する役。
作中で最も自由な役です。
だからこそ難しい部分も大いにあるのですが、
彼が演じると妙な説得力があります。

おとちゃんのために描いた、このマルというキャラクター。
実はこれまでの稽古で、彼にはほとんど演出をつけていません(ごめんね)。
ですが、先日の稽古の合間で、彼にはとあるオーダーを渡しました。
それによってこの役の難易度が格段に上がったと思います。
しかし、このオーダーを実現させることができれば、
この作品も、マルという役も、より質の高いものへと変貌を遂げます。

この作品最後のピース。
作品にとって必要不可欠な役。
本番まで残り一週間。
時間がない中での挑戦
最後まで彼のトライを見守ります。
最大限のリスペクトを込めて。

最後に。
これはおとちゃん本人にも言っていないことなんですが、
ぼくには、
「乙木瓜広の一人芝居」の脚本を描く。
という密かな夢があります。
ぼくのことだからきっと、ものすごく難しい脚本になるだろうけど、おとちゃんにやってほしいんです。

多分8時間くらいは平気で見ていられます。
いつか叶えたい夢
本人には内緒ですよ。


p.s.
M-1優勝、まだ間に合います。

(阿久津京介)


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2024/6/26(水)~7/3(水)、下北沢シアター711にて上演されます。

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