卯ノ原圭吾


【プロフィール】卯ノ原圭吾(うのはら・けいご)
【生年月日】1993年6月9日 【出身地】東京都 【身長】173cm 
【趣味・特技】フットサル・フィルムカメラ
【略歴】
明治大学シェイクスピアプロジェクト『ヘンリー四世』主役:ハル王子役で芝居を始める。
大学卒業後は、映像を中心に、ドラマでは、『仮面ライダーエグゼイド』、『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』、『六本木クラス』、映画では、『ボクらのホームパーティー』等に出演し、『チャロの囀り』では各国の映画祭で主演男優賞を受賞している。

Q1.演劇、俳優を始めたきっかけ:「就活のエピソード作りのため」


何か就活の際に役立つエピソードになるものをと考え、「明治大学シェイクスピアプロジェクト」のオーディションを受けたところ主役のハル王子役に選んでいただき、そこから大学在学中はずっと、仲間達と演劇をやっていました。その後、就活をするか、役者として生きるかを悩んだ時に、「せっかくシェイクスピアをやって来たんだから」と思い立って、本場のイギリスを中心にヨーロッパ4カ国をバックパッカーとして旅しました。


その旅を通じてさまざまな経験をしていく中で、「やっぱり役者として生きていきたい」、と改めて決意ができて。大学卒業後も、そのまましばらくは舞台を続けていたんです。
でも、活動を続けていく中で「自分がやりたいのは映像だ」とこれまた思い立ち、数々の映像作品に携わって。その間、しばらくは舞台をお休みしていました。
でも、今回の公演の情報を目にしたときに「この舞台には出なきゃいけない」ってピンときて、結果、5年ぶりに舞台に立つことになりました。

Q2.影響を受けたもの、私をカタチ作ったもの:「これまで出会ってきた全ての人たち」


僕は、完全にこれまで出会ってきた全ての人たちです。
「出会ってよかったな」と思える人、そうじゃない人いるんですが(笑)


でも、改めて振り返ってみると、結局は、これまで僕が出会ってきた全ての人が、僕をカタチ作っていて。僕と関わってくれたすべての人との会話や経験が、今の自分の演技に活かされてるって思います。

Q3.役作りや、稽古の準備のはじまり:「キャラクターを想像する」


台本を覚えてしまうと、なんていうか…感覚なんですが、卯ノ原圭吾「自身」が、言葉を繋いでしまう感覚がある、というか、その「役」が言葉をチョイスしていない感覚になるんですよね。
だから僕はいつも、台本を覚える前になんとなくそのキャラクターを想像します。

そして大体その役のイメージが出来てきたら、「その役として」、近所の公園の周りをぐるぐる歩きます。別に台本とか持ちません。ただ、ぐるぐる歩くだけです。
そしたら、ぐるぐるしていた頭の中がなんか…ほどけてくる感じになります。
最終的には、自分の頭の中で役についての説明をしたときに、「その役は〜」という第三者目線じゃなくて「僕は〜」って自然と思えたら、「ああ、役が入ってきたな」って実感します。

Q4.演技、お芝居について最近考えたこと:「最小限の動きで感情を伝える」


その質問、むずいですね(笑)
僕はどちらかというと日常生活だとかなり動きが激しいタイプなんで、特に映像の撮影の時は、かなり意識して動きを制限しています。だって、映像でいう「ヨリ」(※カメラワークでの接写のこと)って、日常生活で言ったら超至近距離で相手を見ることになるじゃないですか。


だから、「なるべく一番少ない動きで感情が伝えられたらなー」なんて考えてます。
合ってるかわかりませんが(笑)

Q5.俳優としての座右の銘:「どなたか教えてください(笑)」


これも難しいですね。
座右の銘、みたいなものは正直ないんですが、俳優として大事なもので言うなら、「色気」とか「華」とか…色々あると思うんですが…
でも、自分が努力している時や、自信があるときは体の内部からフェロモンみたいに「輝き」がじわじわ出てきて、それが俳優としての「魅力」につながると思ってて、、、


何かそういう考え?や、なにか近い座右の銘…
どなたか教えていただけませんか?(笑)

Q6.最後に自由にメッセージ:「新鮮さを持って演じます。」


先ほども申し上げましたが、個人的には5年ぶりの舞台です。
さらには、30歳にもなりました。
僕は、演じるうえで、「自分ではない、役・キャラクターとしてその場に存在し続けられたらいいな〜」っていうことは常に考えていて。
映像作品と違って、舞台では何回も本番があるので、その毎回毎回、「初めてその場にいる」という新鮮さを持って、演じることができたらいいなって思ってます。

もあダむの旗揚げ公演、
阿久津京介さんの演出・脚本
スタッフさんたち
共演者の皆さん
来てくださったお客さん
全ての力を借りて、最高の作品になるように
そして卯ノ原圭吾を知ってる人も、知らない人も
「タロウ」という「役の自分」を通して
この作品を楽しんでいただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

演出家コメント


ぼくたちが出会ったのは約1年前。
ぼくが外部講師としてワークショップを行った際、声を掛けたのがきっかけです。

彼のことは元々、一方的に知ってはいたのですが、会ったのはその時が初めてで。声を掛けたのも、俗っぽい言葉で言えば「フィーリング」からでした。

実際に会ってみてまず驚いたのは、彼のコミュニケーション能力の高さです。
写真からもなんとなく伝わると思いますが、すごく良い笑顔ですよね。
何を隠そう、ぼくも彼の笑顔の魔力に当てられたひとりです。
「きっとこの人は友達が多いんだろうな。」なんてことを考えたり……

学生の時、学年に一人はいませんでしたか?「ムードメーカー」というか、「いるだけで場の空気が変わる太陽みたいな人」。「友達でいられることが誇らしく思える人」。
卯ノ原圭吾とは、そういう人物です。

いつも明るくて、周りにも気が遣えて。でもそれでいて、その根っこの部分はすごく真面目で。
そして何より、人一倍 繊細なところがあります。
彼のそういう”人間らしい”ところが、ぼくは大好きなんですよね。

だから、と言いますか、その証拠に、
彼の役作りの仕方、アプローチの仕方は、ぼくが出会ってきた俳優の中でもトップクラスに丁寧です。
観ていただくみなさんにもそれはきっと、伝わるだろうと思います。

その一方で。
今回彼に演じていただく「タロウ」という役は、彼の人間性が全く通用しない難役です。
彼の持っている良い部分、素敵な部分。それを敢えて、「全て封じて」もらおうと思っています。

彼の経験からくる演技の引き出し、テクニックを使わせない。決して安心させない。
そうした負荷をかけることで、「卯ノ原圭吾」という俳優の真価を引き出すこと。
それが今公演でのぼくの目標のひとつです。

実を言うと、彼は元々全く別の作品の、別の役でオファーしようと考えていました。
彼の人間性に近い、所謂「ハマり役」です。

本来ならばキャスティングを行うときは、ルックスや背格好、声の質感や髪型に至るまで、できる限り登場人物のイメージに合う人を選びます。
限られた時間を使って創作をするなら、その方が断然スムーズだからです。

しかし、執筆を進めていく中で、脚本家・演出家として、あるひとつの考えが浮かびました。

卯ノ原圭吾という俳優が演じたら、この作品はもっと面白くなるのではないか。作品の可能性が広がるのではないか。」

結果、こちらから無理を言って今作のオーディションを受けてもらいました。

彼だからこそ演じることのできる「タロウ」。
本番ではきっと、剝き出しの、誰も見たことのない彼の姿が見られると思います。
是非ご期待ください。

(阿久津京介)

【卯ノ原圭吾扱い】バター、トースト、ジャム 予約フォーム (quartet-online.net)

クラウドファンディングのご案内


もあダむ旗揚げ公演『バター、トースト、ジャム』は、
2023/8/3(木)~8/4(火)、王子小劇場にて上演されます。

クラウドファンディングにご参加頂くと、
支援者限定の【稽古場日誌】がご覧いただけます。(※「出演者を応援コース」を除く)
また、「『もっと』創作過程を見つめるコース」をご支援いただくと、【稽古場日誌】に加え、俳優の感想・変化などをお届け致します。
実際の上演だけでなく、「創作の過程」を併せて体験して頂ければ何よりです。